インターネットの発達によって、時間と場所にとらわれずに、自由に働く方が増えていると感じています。
私自身が、現在主な仕事場にしているカフェでも、平日・土日祝日にかかわらず、パソコンやタブレット端末で仕事をしている人をよく見かけます。
少し前では考えられない話ですが、現在は、インターネットの発達によって、いつ、どこにいても働くことは何ら不思議なことではなくなっています。
それこそ、旅先のホテルや旅館でも仕事をすることは可能で、旅を楽しみながら仕事をするというスタイルもまだまだ遠いですが、少しずつ一般的になってきているように思います。
そこで、自由なライフスタイルを送っている、私自身が、今回ウェブメディア編集長として常日頃意識している8つのことについてお話ししていこうと思います。
1:お金になるウェブメディアを持つ
世の中にはたくさんのウェブメディアがあります。
個人が手がけるもの、企業が手がけるもの、NPOなどの非営利団体が手がけるもの、それこそたくさんあります。
しかし、個人単位で「自由な働き方」をするという目的をゴールに置いた場合、ただ単にウェブメディアを持てばいいというわけではありません。
そこには、しっかりとしたマーケティングが必要であり、個人単位でもお金になる仕事を選ばなければなりません。
とにかく何でもいいから、自分でメディアを運営することが大事だという考えを否定するわけではありませんが、私の経験の範囲で言うならば、そのようなウェブメディア運営の方法では、極めて高い確率でスケールはしないと考えてください。
きちんと運営すれば、ウェブメディアは資産になる
ウェブメディアは運営前にきちんとした設計図をかき、世の中の流れに合わせてしっかりと育てていけば、永続的にお金をもたらしてくれる資産になり得ます。
それは企業はもちろん、個人でも可能です。
最近では、資産となりうるサイトの方向性が限定的になってきてはいるものの、正しいやり方で運営すれば企業でも個人でもウェブ上に資産を持つことは可能です。
私自身がそうですが、一旦流れに乗ってしまえば、こうして執筆作業をしている時も、家族と掛け替えのない時間を過ごしている時も、友人たちと他愛のない会話を楽しんでいる時も、夜疲れて眠っている時もウェブ上に設計した資産から自動的にお金を稼いできてくれます。
ただし、きちんとしたウェブメディアを運営するにはそれなりの方法論が必要ですし、それなりの経験も必要になります。
私の場合は、自由な働き方を手にするまで10年かかっています。
最速で駆け上がることはできる
私は、自由な働き方として、現在のライフスタイルを手に入れるまでに随分と時間がかかってしまいましたが、誰もがここまで時間をかけなければ実現できないわけではないと思っています。
なぜか。私はその理由を説明できるからです。
細かい理由はたくさんありますが、一言で言い表すのであれば、「間違った方法に気がつかず、間違った方法で運営をしてしまっていたから」という一言に集約されます。
間違ったウェブメディア運営方法でひたすら、ウェブメディアをつくり、間違ったマネタイズの仕方を実行し、正しくないやり方を行ってしまっていたため長い時間がかかってしまいました。
それに気がついたのは、稼げるようになってからです。
正しいウェブメディアの運営方法を学ぶことが大事
ウェブ上に資産をつくり、自由な働き方を手に入れた今だからこそわかりますが、ウェブメディアの運営方法は1つではありません。
必ず外してはならない軸はあるように感じますが、様々な運営の仕方で成功しているメディアがたくさんあります。
そうしてみると、大事なことは運営ノウハウの「相性」であり、どの方法が自分に適しているのかを探し当てることも大事なのではないかと思います。
2:ウェブでの戦い方を理解する
ウェブはある意味特殊な媒体です。
オフラインのビジネスの方法論を、そのままウェブに持ってきても成功することは難しいでしょう。
それこそオフラインのやり方をそのまま持ってきた、たくさんのマーケティング事例を見てきましたが、皆、ことごとく失敗しています。
なぜか。
ウェブには特有の文化があり、ある意味特殊な市場だからです。
細かいことを言えば、紙媒体で必要となるライティングテクニックと、ウェブ媒体で必要となるライティングテクニックは全く別物になります。
ウェブの市場における特性に合わせて、照準を合わせ狙っていくことが大事です。
それを理解しないとウェブで稼ぐことは難しいでしょう。
最近面白いと思う媒体
最近、うまいなと思うのは干場義雅さんが編集長を務めている「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」というウェブメディアです。
紙媒体とウェブ媒体の違いがはっきりと現れており、YouTubeやInstagramなどのSNSを活用してマーケティングも仕掛けています。
FORZA STYLEは講談社がバックにいることもあり、あのようなやり方で個人が運営するのは難しいでしょうが、ウェブの戦い方をよく知っている方のやり方でしょう。
それは、それぞれのコンテンツにおける「タイトルのつけ方」一つにしてもセンスが感じられます。
3:お金が動いている市場か
オフラインのビジネスでは、市場規模が大きく、お金が動いている市場であっても、オンラインのビジネスではお金があまり動いていないと言うことはあります。
何にもないところから、市場をつくっていくというと、かっこいい話に思えるかもしれませんが、実際、市場を新しくつくっていくためには、それなりの資金が必要となりますし、時間もかかります。
そして、何より参入のタイミングが非常に大事となります。
もちろん、うまくいく確率は、ゼロパーではありません。不可能なことではないかもしれませんが、今ある市場に乗っかるよりも、大変な労力と時間投資を伴うことは間違いありません。
ですから、個人レベルで行うビジネスをスケールするためには、ウェブの世界においてどれくらいお金が動いていて、どの程度、規模がある市場かを確認する必要があります。
目安としてはグーグルが無料で提供しているキーワードプランナーなどを使いトラフィックが、どれくらいあるかどうかで絞り込むことができますし、ウェブ広告がどれくらい動いているのかでも確認することができます。
人通りが少ない通りで勝負しても意味がない
これは、オフラインのビジネスに置き換えればよくわかります。
トラフィックがない場所にウェブサイトをつくるということは、人通りが全くないところに店舗を構えるのと同じことです。
現実にはそう単純なこととは言えませんが、人通りが多い場所で勝負するほど、ビジネスがうまくいく確率は上がるのは当然のことと言えるでしょう。
誰もいない田舎町にお店を開くよりも、都会でお店を開いた方がビジネスがスケールしやすいのは至極当たり前の結論と言えます。
また、例えば東京都という一つの市場の中でも新宿で勝負するのか、有楽町で勝負するのか、それと渋谷か原宿か、竹下通りか、キャットストリートかによって戦い方は変わってきます。
どのような人がいるのか、どのような人が利用するのかによってもサイトデザインを変える必要はありますし、きちんと収益を生むように設計をするなど工夫を施す必要があります。
4:どのようなライバルがいるか
また同時に、戦う市場において、どのようなライバルがいるのかは非常に大事です。
全く太刀打ちできない市場で勝負しても、時間と労力の無駄だからです。
特に個人が手がけるウェブメディアに関しては、ライバルを見極めることはかなり大事です。
近年では、市場によってはGoogle側が上位表示をさせないようにと規制をかけているので、なかなか難しい市場にあえて飛び込むのはラッキーパンチ以外ありえないと思います。
もちろんそうした市場でも戦う方法はありますが、重箱の隅をつつくような戦い方になるので、非常に労力を要すると思います。
強い相手でも戦うことができるが、より洗練された戦略を練る必要がある
私はウェブメディアを運営する上であえて、そうした市場に飛び込んでいくことはあります。
その場合は徹底的にリサーチします。
つまりライバルはどのような切り口で勝負をしているのかを徹底的に調べ上げます。
その上で、ライバルが出していない切り口で勝負を仕掛けるようにしています。
どのウェブメディアにおいても、完璧なメディアというものは存在せず、どこかしらに弱点があるからです。
メディアの弱点を突き、ライバルが気づかないように重箱の隅をつつくような戦術で仕掛け、自身のメディアをどんどんスケールして、最後には盤上を埋め逆転するような戦略イメージです。
大きな市場を狙う場合は、だいたい3〜5年くらいをかけて、じわじわと切り崩していきます。
イチから始めるとなると、現在では、プロの手でもそれくらいの時間はかかります。
プロの手でも時間や労力がかかるのですから、これからウェブメディアを持つ方には、この方法は、お勧めしません。
5:市場に深さがあるか
市場に深さがあるのかも同時に確認する必要があります。
「深さ」というのは、ある程度、ビジネスをスケールできるかということです。
関連ビジネスとして、横展開するのがスケールの基本となりますが、そうしたことが可能かどうかはビジネスをつくる上で、非常に大事な考え方になると思います。
また、「深さ」がなく、「浅い」市場の場合は、不安定な市場になるケースも多く、長期的なスパンでウェブメディアを運営していくことは非常に難しくなります。
6:いいメディアが常に勝てるわけではないことを意識する
人の役に立つ、いいメディアを作ることは大前提です。
しかし、矛盾しているかもしれませんが、必ずしもいいメディアが勝てるわけではありません。
はたから見て、なんでこんなメディアが・・・というものが成功している例はごまんとあります。
そうした事例を見るたびに私は不思議に思うのですが、こうした事例からわかることは、ひとつ。
それは、必ずしもいいメディアが勝てるわけではないということです。
ビジネスは複雑な環境要因によって成功か失敗かが決まります。
理由や理屈は所詮後付けに過ぎません。
例えばAというやり方で成功したからといって、他のメディアにもAというやり方を適用しても失敗に終わることがほとんどです。
確かにビジネスには再現性の高い科学的な要素はありますが、どちらかというと感性などのアートの要素で決まるのではないかと思います。
話が逸れてしまいましたが、必ずしも戦略に優れたメディアが勝てるわけではないということは、ウェブメディアの編集長として、私自身は強く意識しています。
7:仕組み化できるか
これは個人が自由なライフスタイルを手に入れるためには、大前提となる考え方になりますが、あなたのビジネスは仕組み化できるのかという視点は非常に大切です。
「仕組み化」というとなかなか難しいように感じられますが、つまり、あなたが働いていないときでも、収益を生み出してくれる仕組みをつくるということです。
例えば、メールマガジンを配信している場合、ステップメールを利用して登録してから順番に所定のメールを配信していくような仕組みです。
私は現在メールマガジンを積極的にやっていませんが、例えばそうした、直接手を下さなくても自動的に収益を生み出す仕組みを作ることができるのかはビジネスをスケールする上では非常に大事になってきます。
それはビジネスが大きくなればなるほど、必要性を感じる機会が多くなってきます。
例えば、オフラインで勉強会などのセミナーをやっているのであれば、それをオンラインで配信していけば大勢の方に見ていただくことができますし、仕組み化することでビジネスをスケールしていくことができます。
8:一定期間をおいて改善をする
意識としては、常に改善をしているということが正しいのですが、一定期間をあけて自分のビジネスを大幅に見直すことも大事です。
オンラインのビジネスの場合、目に見える形でデータが溜まってくるので、この方法でいいのだろうか、もっといい方法はないだろうか、と常に自問自答する姿勢が非常に大事です。
ビジネス環境は常に動いて変わっていきますから、戦略などに微妙な修正を加えることは非常に大事となります。
まとめ
今回は、ウェブメディアを運営する上で、私が常日頃考えていることについてお話ししました。
全てではないですが、複数のウェブメディアの編集長として、多角的な視点で日頃から俯瞰することを忘れずにウェブメディアを運営するように心がけています。
かといって、常に見ているわけではなく、あくまで全体を見ているようなイメージですので、ずっと張り付いているわけではありません。
ただし、張り付いていた時期もあり、きちんとしたメディアを運営するのであれば、そうした時期も必要だということは頭に入れておくと、人の役に立ついいメディアを作ることができると思います。
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