生き方には2つの「あり方」があると思う、今日この頃

自分の生きたいように生きていきたい。

そう思う人や、そう考える人はたくさんいます。

ボク自身、自由に、身軽に生きていきたい。そんな思いでインターネットを使った事業を営み始めました。

この先、インターネットには無限の可能性がある・・・そう思っていましたから。

元々インターネットは「軍事利用」で生まれた背景があるけれども、この情報通信システムはそのうち凄いことになる。そんなことを考えていた・・・・か、どうかはわかりません(笑)

たった1冊の本との出会いが運命を変えた

とにもかくにも、ボクがインターネット事業に取り組んだきっかけは本屋さんに平積みにされていた一冊の本でした。

メルマガについての本だったのですが、ふと思い悩み書店に立ち寄った、帰り道に出会った、たった1冊の本がボクの人生を変えてしまったと言っていいと思います。

とはいいつつ、当時は「メルマガ・・・ダサいな」そんな気持ちではじめました。

メルマガ送信のために使っていたプラットフォームも「まぐまぐ!」という、当時のボクにとっては意味不明な場所だったし(まぐまぐ!はメルマガ配信スタンドでは大手です)、なんとなく「メールマガジン」という名前に抵抗があったのです。

しかもそれを事業とすることにイメージが持てなかった。それが正直な感想でした。

当時はYouTubeもオタクのような雰囲気が漂っていたし(よく「ようつべ」とか言われていました。そして今のような感じではなくホームビデオ感のある動画ばかりでした)、なんというか今のような誰もが認めるプラットフォームの雰囲気ではありませんでした。

当時は、悪い意味での「オタクが使うもの」という雰囲気が、そこかしこに漂っていたのです。

さらに、当時は今のようにメタリックな雰囲気のMacなんて使っていなかったし(Macを使う人なんてオタクだと思っていました)ボクが所有していたパソコンも、ノートパソコンではなくデスクトップ型の富士通のパソコン。

タイピングさえ、かたわらにタイピングシートを置きながらやっとの思いで書き上げる。

そんな状態でした。

そんなボクの心を突き動かしていたのは紛れもなく「自由になりたい」そんな強い思いだったと思います。

事業の方向性を変えたのは六本木のバーでの言葉

当時はサイバーエージェントの藤田晋さんとか、ライブドアの堀江貴文さんなどがもてはやされていて、「起業」することがブームになっていて、ボク自身もそちらの方向に(つまりは、世の中の役に立つサービスを提供する大企業を作る)思いが傾きかけたこともありますが、組織を作って働くよりも身軽な状態で働いた方がいい・・・あるとき、そう思いました。

六本木のバーで飲んでいる時のことだったのですが、当時付き合いのあった起業家から「地位や名誉、お金があっても自由ではない人はたくさんいるし、むしろ自由でない人の方が多いよ。今、上場することをゴールとして目指している人がいるけど、上場すると自由じゃなくなる。会社は株主のものになるからね」

そんなことを聞かされました。そして、

「お金を持っていれば幸せになれると勘違いしている人が多いけれど、お金を持っていても不幸になる人が多い」

そんなことを言われました。

当時のボクはそのことについてよく理解していなかったけれど(だってホリエモンがお金全てだって言ってるじゃん!と思っていました。完全にメディアに捏造されたものだったし、ミスリードなんですけど)、それから経験を積み、年齢を重ね、ふと周りを見渡してみると、その意味がよくわかってきたように思います。

事業を作るとは生き方を選ぶということ

どちらの生き方がいいとか、どちらが悪いとかそういう話ではありません。

これは人としての「生き方」の問題だと思っています。

大きな企業を作って、たくさんの人を雇い、また社会に向けて重要な意味を持つサービスを提供する会社を作る。それが生きがいとなる方もいます。

正直そのような生き方は素晴らしいと思いますし、多くの人を雇用し、人々の生活を支えるインフラを作るような事業は、世の中を円滑に回して行くにあたってものすごく意義のあることだと思います。

雇用を増やすことで、世の中を安定にしたり平和にしたりすることができると思いますし、社会にとって重要な役割を果たすことができると思います。

でも一方で、ボクのように、自由を選び、ゆるく起業して、好きなことをやりながら、遊びながら仕事をし、時に好きな仲間たちといろんな場所で出会い、自分で触れたものを通して、自分の感覚を通して、今、成すべきことを成して行く、自由に生きる道もあります。

なんというかもっと緩い形で、肩肘を張らない形で、自分ができる範囲で、身近な人の幸せを作っていき、それが次第に社会にじわじわと波及し、結果、世の中がいい方向に向かっていく。

大きくいって、生き方には、この2つの方向性があると思っています。

誰かの幸せが、他の誰かの幸せを作っていく

ボクは今、後者のライフスタイル、つまりは「自由な生き方」を選んでいますが、やはり、先に言ったような「社会的に価値のある事業」に心が揺れることもあります。

「そんな生き方もいいな、憧れるな」時にそう思うことがあります。

ただ、ボクは人生のどこかで、こう思いました。

ささやかだけれども、自分の周りを幸せにしていって、その人たちが、他の人たちを幸せにしていって、さらにそれが波紋のように社会にどんどん広がっていく。それも同じくらい価値のあることなのではないか。もしかしたら、今考えている以上に価値のあることなのではないか。

だから、そのような方向に舵を切りました。また、迷う時もありましたが、ボクは組織をつくることには向いていない、そうも思ったからです。

これはとても個人的でいて繊細な、向き不向きの問題であるとも思ったのです。

では、なぜボクが組織を作ったり、大きな組織で活動するのになぜ向いていないと思ったのか。

それは、組織をつくるとそこに争いが生まれたり、人間関係が複雑になったり、いざこざが生まれたりすることに要因があるように思います。

ボクも大きな組織の中で働いていたこともありますから言えるのですが、なんとなく「息苦しい」と思っていたのです。

皆自分の出世のことばかりを考えていて、損得勘定で動いている。大きな会社になればなるほど、そして組織が大きくなればなるほどみんな打算的になっていく。

そんな生き方に息苦しさを覚えたのです。

人間という生き物は組織を作れば派閥が生まれ、そこに意図せずとも自然と「不自由」な「ナニカ」が生まれてしまいます。「居心地の悪い何か」と言ってもいいかもしれません。それがどんな小さな組織であっても自然発生的に、そうした「派閥」は生まれます。

組織の中にいると、人は「誰かの上に立ちたい」と思ってしまう生き物ですから。だから仕方がない。どんなに規律を作って縛ろうとしてもそれを防ぐことは不可能なのです。

また以前どこかで書いたかもしれませんが、「父」の存在も大きかったと思います。

「父」をみていて、ボクが向かう方向は、こっちではない。そう思ったのです。

ボクは組織で働きたいのではありませんし、向いていない。それよりも「自由」を選びました。もちろん生きる上で、完全に社会と距離を置くことは不可能だけれども、社会と適切な距離をたもちながら、自分の人生を謳歌する道を選びました。

そして今は、同じ価値観を持って生きていきたい人、自由に生きる人をできるだけ増やしていく、それがボクの社会的な役割だと思っています。

思いを形にするのが仕事

大企業を作るよりも、地位や名誉よりも、自由の方に魅力を感じる方は多いでしょうし、自由に生き、自由に遊び、自由に仕事をする。そんな生活を叶えたいという方も多いと思います。

ボクはそんな方の力になりたい。

だから今、時間を作ってオンラインスクール事業をやっているのです。

これは数年がかりで行う、個人的に壮大な事業だと思っています。

ボクの最後の仕事になる、そんな思いで取り組んでいます。

そして、微力ながら、これが、誰かの人生に淡い光を当てることができるようにと、日々、身を削り邁進しています。

実は裏ではこんなことが起きている・・・

スクールで学ばれた方が、きちんと実践して結果を出されると、それがどんな些細なことであれ、本当飛び上がるほど毎回嬉しくなります。

それはボクがどんなに頑張っても結果がついてこなかった時代を経験しているからです。だからその「嬉しさ」や「思い」が物凄くわかるのです。

その人の人生にとって意味のあることができた。ささやかだけれども力になれた。

そう思える瞬間が今のボクの「幸せ」を作っています。

結果の報告をいただいた時は、本当嬉しすぎて、泣きたくなることもあります。メールで報告してもらっているので、多分みんなそんなボクの姿は知らないと思いますし、本人にも言いませんけどね(笑)

実は号泣しています・・・というのは半分冗談ですが、自然と涙が溢れてきてしまうことがあります。

「よかったね!本当よかった!!・・・・よかった・・・よく頑張りました」

そんなボクの身の回りで起きる、ささやかな結果がボクに生きがいをもたらしてくれます。

お返事する時、文面でも伝わっていると思いますが、それでもボクがここまで報告一つで一喜一憂していることは知らないはずです。それだけお一人お一人の人生と、事業と向き合っている確かな感覚が今のボクにはあります。

・・・でもメールでよかったと思います。

面と向かって報告などされたら、多分、ボクが泣いてしまって身が持ちませんから。

・・・あれ?なんの話でしたっけ(笑)

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