サイトが飛び、サイトを戻した僕が感じるGoogleに振り回された2019年で見えてきた現在のウェブの動き

少し早いかもしれないけれど、2019年の雑感を。

2019年はGoogleに振り回された年でした。

これは僕だけではなく、ウェブクリエイターとして、インターネットで食べていっている人たちは、ものすごい衝撃を受けた年だったと思います。

僕自身、僕がウェブ(インターネット)の業界に携わってから様々な出来事がありましたが、今年ほど大きく動いた年はないと感じています。

★人生初、サイトが飛ぶという経験

僕がウェブの業界に携わってから15年くらい経ちますが、これまでサイトが飛ぶという経験をしたことはありませんでした。

なぜなら飛ばないようにサイト全体を設計していましたし、何より、コンテンツイズキングの思想をベースに、ユーザー目線のコンテンツを、しっかりと考えて、考えて、考え抜いて、設計し、丁寧にサイトを作っていたからです。

ただ、今年に入ってから検索エンジン(Google)の挙動がおかしくなり、さる2019年3月12日、その出来事は突然起きました。

そう。サイトが飛んでしまったのです。

7年手塩にかけて育てたサイトが飛ぶ。

たった1日・・・いや、一瞬の出来事といってもいいかもしれません。

★サイトが飛ぶ前の予兆

今にして思えば、おかしな動きをしているなという予兆はありました。

2月後半から3月にかけてアクセスが急激にアップしたのです。

当時の僕は、いよいよ準備期間が終わり、やっと育てたサイトが次のステージまで来たか・・・よし、上手いこといっているなと思っていました。

しかし・・・・後になってから気がつくことになるのですが、これはサイトが飛ぶ前の予兆でした。

グーグルアナリティクスで解析すると、当時の記録が克明に残っています。

★サイトが飛ぶ

話には聞いていましたが、それは本当に一瞬の出来事でした。

僕が気がついたのは深夜の時間帯だったのですが、いつもなら、十分なアクセスがある時間帯にも関わらず、リアルタイムレポートのアクセスが、いきなり「0」を表示したのです。

もしかしたら、グーグルアナリティクスがデータエラーを起こしているのかもしれない。

「0」の表示を目にしたその時の僕はそう思っていました。

しかし、しばらくたっても一向に戻ってきません。

数字が「0」を表示したままです。

試しに僕のスマホでアクセスしてみると、きちんと「1」と表示されました。

少し考えた後に、血の気が引いたことを今でも鮮明に覚えています。

「・・・もしかして、サイトが飛んだ?」

★検索キーワードを打ち込んでも検索結果に出てこない

そこで、はじめて、いつもなら検索結果に上位表示されるキーワードを打ち込んでも、検索結果に表示されていないことに気がつきました。

いくつもの上位表示されていたキーワードを試しにGoogle検索に打ち込んでみましたが、全く出てきません、

「・・・・嘘だろ」

心臓が心拍数を上げました。

ドクドクと、鼓動が耳に聞こえてくるようでした。

それと同時に、一気にサーッと身体中の血が引いていくような・・・キーンと耳鳴りさえ聞こえてきました。

呼吸も浅くなりました。

その時の僕は相当青ざめていたと思います。

上位表示されていたはずのコンテンツが、探しても探しても見つかりません。

「おいおい・・・ありえないだろ」

僕はデスクでパソコンに向かい、独り言を繰り返し、声にならない声を、ただ、ただ繰り返していました。

★サイトが飛んだ理由がわからない

次に、襲ってきたのは恐怖でした。

鳥肌が立ち、身体中から変な汗がじわりじわりと吹き出してきました。

身体が熱を帯び、頭で理解しようにもなかなか思考が追いつかない状態が続きました。

冷静になれ、冷静になれ・・・僕は一人気持ちを落ち着かせようと必死になっていました。

なぜ・・・飛んだ?どこがいけなかった・・・

サイトが飛んだ理由が全くもってわからない・・・・

僕の思考は今までにないくらいのはやさで働き、様々なことを考えていました。

★サイトが飛んだ時に誰も反応していないという恐怖

僕は、いてもたってもいられなくなり、デスクの周りを意味もなく歩きはじめました。

片方の腕を組み、片方の手を顎に乗せながら、一人意味もなくデスクの周りを、右往左往していました。

時折、思い立ったようにグーグルアナリティクスを確認するも、表示は「0」のまま。

検索エンジンに打ち込んでも全く出てこない。

僕は何か悪い夢でも見ているのだろうか、一体何が起こったというのだろう・・・・。

ツイッターで検索をかけても、誰も反応していません。

やはり、何かの間違いだ、いや、そうに違いない。

★サイトが飛んだということを理解する

とあるキーワードを打ち込んだ時です。

上位にこそ表示されていないものの、3ページ目、4ページ目と遡っていくと僕のサイトがありました。

それからいくつかのキーワードでも同じように検索をかけ、1ページ目から一気に6ページ、7ページ目と飛んで行った僕のサイトを見つけました。

この時、僕はようやく理解しました。

「サイトが・・・飛んだ」

もちろんグーグルからなんらかのペナルティを受けたわけではありません。

それがせめてもの救いといえばそうなのですが、ペナルティを受けたわけではないのに、いとも簡単に検索圏外になる、これがアップデートか・・・と、どこか他人事のように感じました。

僕は一気に気持ちを切り替えました。

・・・戻してみせる。

★飛んだサイトを必ず戻すという決断を下す

一度飛んだサイトを戻す。

これは僕にとってとても大変な決断でした。

なぜなら「飛んだサイトは元には戻らない」これが業界の通説だったからです。

僕の周りでも、サイトが飛んだという話は聞いたことがありましたが、きちんとした方法で飛んだサイトを戻したという話は聞いたことがありませんでした。

僕は、冷静になり、何が何でも戻してみせる。そう自分に言い聞かせ、ありとあらゆる、できる限りの施策を施しました。

★サイトが飛び、分析と解析、理由を探る日々

そうはいうものの、なぜ飛んだのか理由がわかりませんでした。

一体、何に触れた・・・Googleのポリシーは理解しているつもりだし、Googleのポリシーに従い、7年かけて丁寧にサイトを作成してきた。

一体どこが悪い・・・何が理由で、なぜ、サイトが飛んだ。・・・・

今までの経験から、僕はありとあらゆる可能性を探り少しずつ修正を加え、手繰り寄せて行きました。

それはまるで、釣れるかもわからない場所に、釣り糸を垂らし、反応を見ながら場所を探っていくようなものでした。

本当にこれでいいのか、深い霧の中を手探りで歩くように、逡巡を繰り返しながら、一つずつ改善と修正を繰り返して行きました。

これは、改善といっていいのか、これは修正といっていいのか・・・それさえもわからない環境の中で、自分の感覚だけを信じて、ただ、ただ繰り返して行きました。

★サイトが飛び、回復の兆しを見せる

3ヶ月もたった、6月頃でしょうか。

そんな僕の施策も順調に実り、徐々に回復の兆しを見せてきました。

7月には順調に回復し8月には完全復活と言っていいくらいに回復しました。

★2019年3月以降に起こった、その後のアップデートも無事乗り越える

そのあと、9月、11月とアップデートがあったようですが、僕のサイトはこの波を乗り越えています。

時期によっては多少引っかかっている気配も感じられますが、3月ほどの衝撃はなく、しばらくすれば元の状態に戻るようになりました。

つまり、アップデートがあったという影響は受けるものの、そこまで心配をする必要のない程度になっています。

★サイトが飛ぶ可能性は誰にでもある

飛んだサイトを戻してみて、感じることは、サイトが飛ぶということは誰にでも起こりうる可能性のあるということです。

今の僕は、身にしみて感じたため、サイトが飛ぶ理由を以前よりはっきりということができます。

だからこそ、断言できることですが、今のGoogleは、どんなサイトでも飛ばす可能性があり、どうしようもないこともあるということです。

もちろん飛んだサイトには何かしらの理由があり、サイトが飛ぶ理由もはっきりとあります。

それを知り、対策をすることでサイトが飛ぶという確率論を上げることはできますが、残念ながら100%サイトが飛ぶということを防げるわけではないと思っています。

業界的にそれほど、揺れ動いているということをしっかりと意識して、変革期にあるということを理解した上でサイトを運営していく必要があるように思います。

★サイトが飛んで気がついた、もう一つ無視できない大きな動き

またもう一つの大きな動きが、今までは頭で勝てた戦いが、どうやっても頭では勝てなくなってきたということです。

僕のライバルはいわゆる大手サイトがほとんどなのですが、今までは頭で考えて、コンテンツを作成していけば、そんな大手の上をいくサイトを作ることができました。

大手のように資本はなくても頭で考えて、ウェブコンテンツを作成すれば、必ず勝てる。

たとえ、正攻法であってもそれは可能でした。

それが、サイト作成の醍醐味であり鳥肌が立つほど、仕事をしていて面白いと感じる瞬間でした。

しかし、2019年のウェブの動きで随分と事情が変わってきました。

上にあげたGoogleアップデートの影響を受けて、どんなに頭を使っても、大手サイトよりも上位表示するのが難しくなってきています。

業界によっては、はじめから検索エンジンに上位表示させるのが難しいケースもあります。

今までは、頭で勝てた戦いも、最近の傾向として、頭では勝てなくなってきた・・・というのが残念ながらあります。

★2019年以降の傾向として公式サイトが強くなっている

現在のウェブの状況として、いわゆる公式サイトと言われるような、誰もが知っている大手サイトが検索エンジンの結果に上位表示される傾向があります。

そうしたサイトのドメインは、はじめからシード権を持っているようなもので、どんなに内容が薄くても、いとも簡単に、上位に表示されている・・・それが昨今のウェブの状況です。

★Googleアップデートに便乗した大手メディアのやり方がえげつない

そして、それに気がついた大手メディアは、今まで上位表示されていたメディアのコンテンツを盗み、上位表示させるやり方を行なっています。

簡単に検索結果の上位に上げることができる、この追い風が吹いている状況を逆に利用して、今まで上位表示されていたコンテンツをパクリ、自分のものとし、やりたい放題にやっています。

それも外部のライターに依頼し、ものすごい勢いでコンテンツを作成しています。

もちろん、コンテンツをパクるという行為は許されることではありません。

ただし、ビジネスという側面でみると、勝つためには手段を選ばない・・・とても合理的な判断だということもわかります。

もともとインターネットの情報は8割以上が、コピーコンテンツだと言われていますから、大手メディアとしては、この波を逃さないはずがないのです。

★大手メディアのコンテンツの盗み方が巧妙になってきている

コンテンツのパクリ方もこの数カ月で、ものすごく巧妙になってきています。

大手メディアが、パクるタイプとしては3つのやり方があります。

1:中身を薄めたタイプ
2:そのままパクるタイプ
3:構成や内容をそのままパクリ、追記するタイプ

コンテンツの盗み方としては、私は正しい盗み方だとは思えません。

本来であれば、構成も変えるべきだし、中身も変えて、似せることなく、盗む方法を取るべきです。

いわゆる合法的に盗むというやり方でしたら、まだ納得できます。

しかし、現在の状況としては、構成も同じ、中身も同じ、狙っているキーワードも同じという、本来一番やってはいけないパターンで、コンテンツを盗み、上位表示をさせています。

★大手メディアは、コンテンツを盗用したことを絶対に認めない

私はコンテンツを盗んだ企業にコンタクトを取り、削除依頼をしたことがあります。

明らかにコンテンツを盗んでいることが誰がみてもはっきりしていましたし、私のサイトよりも、上位に表示されていたからです。

これ以前にも、頭を使ったコンテンツが大手メディアに盗用され、私のコンテンツが検索圏外にいってしまったこともあり、無視できないと思ったため、このタイミングで、依頼をしました。

しかし、当の担当者はしらを切り、外部に依頼しているため詳細なことはわからない。あなたのコンテンツの存在も知らなければ、参考にしてもいないと言っている・・・・と絶対に認めません。

挙げ句の果てには、存在しない書籍や雑誌の名前をあげ、逃げようとしていました(きちんと発行されている書籍は中身まで調べることができますので、存在しない書籍だったと断言できます)

そもそも狙ったキーワードで上位表示されているのですから、今の時代、インターネットで検索をして調べないということは絶対にありません。

そもそも、たまたま作ったのに、中身も構成も全く同じ、狙っているキーワードも同じということは100%ありえません。また結論はもちろん、文章の表現方法まで同じなのですから。

これは企業のモラルの問題だと思っています。

ちなみに私が法的手段を検討しているということをはっきりと申し上げ、真摯に対応した結果、削除に応じてくれました。

ただ、かなりの時間を要し、こちらも消耗したため、これがいろんなところで起こるともうどうしようもないと思います。

★2019年以降のウェブ業界の動き

来年のことは誰にも予想はできない。

今のウェブ業界はとても不安定になっています。

なんというか、明日何が起きるかわからない・・・そんな不安を感じさせる側面が今のウェブ業界にはあります。

ただ、これは、どうしようもありません。

真摯に向き合っていくしかない。

私を含む、ウェブクリエイターは、大きな動きをきちんと理解し、それを知った上で、ユーザーにとって本当に大切で、的確な、ユーザーにとって価値のある情報の詰まったコンテンツを作っていかなければなりません。

その姿勢は、変わらないと断言できます。

ただ、気をつけなければならないことや、注意しなければならないことが増えてきている。

それが現在のウェブの動きです。

本来であれば飛ぶことのないサイトが飛んで、それを戻したからこそ、わかることがたくさんあります。

言うなれば「大きな動きをきちんと理解した上で、これまで以上に真摯に取り組む」

これからはウェブはプロの世界になって行きます。

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